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ずいぶん見ている、何百回となくさ

じゃあ訊くが、そこの階段は何段あるかね___S・Holmes asked.

   

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煉獄の覇者

診断メーカー(inツイッター)の結果:

aki_cherrieは『幼い頃を、膨大な力を恐れられ牢獄で過ごす。戦闘では得意魔法フェンリルの牙で相手を体内部から破壊する。国王暗殺ことを宿命とし、称号は[煉獄の覇者]』 ttp://shindanmaker.com/31605

から連想して小話執筆。
全七話(ツイート)です!(847字)

 
煉獄の覇者

 生まれてきた双子の片割れは、白銀の髪を受け継ぐ王家の血筋からは生まれようもない漆黒の髪をしていた。漆黒の髪は古く伝わる創造神話において、終わりをもたらすという闇の神の証である。王は闇の神の再来を恐れ、生まれて間もない幼子を殺めようとした。

 重く冷たい刃が振り下ろされようとするその瞬間、幼子の周囲で揺らいだ力が行使された。冥府の番犬の牙が下手人をその体内から切り裂く。王は殺せぬまでもせめてと、怯える配下に命じて幼い王子を光の届かぬ牢獄へと閉じ込めた。

 闇の力を受け継いだ王子は、伝説に残る闇を司る神のごとく美しく成長した。夜の闇を封じた髪は星が瞬くように輝き、その真黒の瞳もまた見るものを漫ろに浮き立たせる。命を危ぶませることが許されなかった王子に世話役として付けられた数人の男女もまた、ひとしく魅了された。

 時の流れも停滞する牢獄で、どれだけの月日が流れたのか。ある日、美しき王子を凶手が襲う。世話役の悲鳴も上がらぬうちに闇の魔法が王子の身を守り、膨大な力はその身をも自由に至らせた。そうして記憶にも残らぬ青空の下で王子が見たものは、豪奢な王宮と荒んだ城下であった。

 民を思い、国の滅亡を恐れ、黒髪の幼子を闇深き牢獄に閉じ込めた王は、若くしてこの世を去っていた。望まれ王位に就いた若き王、王子の双子の片割れは、勉学に優れとも、されど王の器ではなかった。国は荒廃し、諌める配下は処され、その手は地下の王子にも及んだのである。

 真黒き王子は、もとは世話役であった忠臣を連れ、いまは、とひとたび国を逃れた。このまま若き王が治め続ければいずれ国は滅ぶ。なれば、必ずや討たなければならない。しかし、王家の血を引くものは今や双子のいずれかしか居ないのである。

 かたや国を荒廃させる愚かしき王であり、かたや王殺し、実兄殺しの王子である。ならばやはり彼は終わりをもたらす闇の神の再来であるのだろう。いずれ暗君を討ち、国を焦土と化し、路頭に迷う民を導いたのちに人知れず姿を消した若き王子を、ひとは「煉獄の覇者」と呼んだ。

- The End -



- post script -
 A4一枚分にストーリーが収まってちょっと感動した!
 覇者(覇道-武力や権力-を以て天下を治める者)は合ってると思うけど、煉獄(カトリックで、天国と地獄の間にあり、死者の霊が天国に入る前に火で罪が浄化されるというところ)がちょっと苦しかったように思う。残念である。
 茅田作品(闇のなんたら)とかドラクエ3(人知れず~)とかその他二次的なものとかいろいろ混ざった気がする^^ でもありがちな要素だけだし微妙に違うしいいよね! あ、あとアビス(髪の色、王家の血筋)もだ。
 女の子とも迷った。世話役のひとりと恋に落ちてもよかったよね! けどヒーローに憧れる中二なので仕方がない^^
 人知れず姿を消したのは、彼が自分は王位についちゃいけないと思ったからです。理屈は彼のみぞ知る。
 ところでこの国はのちに民主主義国になるんじゃないかなと思います。あと、創造神話における闇の神の立場もちょっとずつ違って語り継がれるかも。終わりと再生の神とかな。
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