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ずいぶん見ている、何百回となくさ

じゃあ訊くが、そこの階段は何段あるかね___S・Holmes asked.

   

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事象の受け取り方

 ふと。
 リディアとヴィータ。

 夏に「生」を感じる。葉が繁り、果実が実り、虫が身を震わせて、夏に盛りを迎えて生を謳歌する生き物を見て、自らもまた「生」を実感する。
 夏に潜む「死」を感じる。夏に盛りを迎え、あらん限りの活力をつぎ込み、じりじりと照る日の下で着実に終わりに近づく事実を日陰の中に見る。

 単純にイメージから考えると、「生」を感じるのがリディアで、「死」を感じるのがヴィータであり、そして実際にもそうなんですけど。
 そこに至るに少なくとも一度の反転を経過している。
 ヴィータもやっぱり初めは輝く夏に「生」を感じるのだけど、頭でいろいろ考えちゃう子だと思われるので、夏がゆき、秋を迎え、冬に至る経過の中で生死の移り変わりを見る、と。特に晩夏とか、蝉の死骸とか見ちゃってね。春が来て、また夏を迎える四季の循環の中で、なるほど夏とは「死」の入り口であるのだな、と。
 リディアもやっぱり初めは「生」。んで、幼いながらも幼いなりにいろいろ人生経験を積んでいく中で、ませちゃったりなんだり、生の裏に「死」を見るように捻くれちゃうんです。けど次第に、人生には表裏一体の事柄が数多あり、むしろそれが普通であるから、いちいち裏をみてたんじゃあ仕方がない、と。ならとりあえずは望まれるとおりに表側を、見たままに、素直に受け取ろう、と。夏の生命の発露に「生」を見るようになる。あくまで表裏を捉えたうえで選択的に表側を受け取る、ってことですけど。
 うーん、どっちも根暗。

 実際はヴィータはそれなりに幼いころからリディアと交流があるので、それほど顕著な差はないはずですけども。
 当初は本当は、夏に「生」を感じる少年と夏に潜む「死」を感じる少女を考えてたんですけどね、つまり一度目の反転を迎える前で止まってた。んですけど、理論武装していくうちにこっちに落ち着きました。
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