ドラクエ７徒然メモ

　ドラクエ７はとても長かったうえに、一通りクリアしたのが一回だけなので、細かいところはあんまり記憶に残っていないのだけれど。
　ドラクエ７で、私にとって一番、力の強いエピソードは、キーファのそれだったなーと思う。

　別れた親友の足跡や面影を見るのはいつも時間軸の未来にいるアルスだったけど、アルスが向かう石板の向こう側は、ユバールで道を違えた時代よりも、さらに過去な場合もある、はず。
　とすると、世界を解放して回るアルスの足跡を、ユバールの民になったキーファが見つけるときもあったのかもしれない。ユバールの民って別に人里離れた森の奥深くだけを回る訳じゃない、んだよな。いや分かんないな、キャンプ張ってたし。
　でも神を解放するという目的の旅ってんなら、山奥深くだけを選ぶ訳にもいかないよな。アルスの時代ではジャンの足跡しか見当たらなかった記憶があるから、ユバールの民本隊の動向ってのは分からないけど。
　アルスの足跡は世界中、解放された世界ってのはグランエスタード島以外すべてなんだから、それこそ世界中に残っている。
　なら、キーファも親友の足跡や語り伝えを耳にしたことがあるんだろうなあ。
　せつない。いやたぶんキーファは誇らしい気持ちになるんだろうけど。でも、ふとしたときに、星空見上げたり、海原を眺めたりしたときに、アルスたちのことを思い出してしんみりすることもあると思うんだ。ビバ・グレイプを舐めながら。
　そのときライラがそばにいるのか、それともそっとしておくのかは分からないけど。個人的にはそっとしておいてるほうがぐっと来るけど。

　何より一番感動したのが最後のあれだ。
　「どんなに離れていても、俺たちは」
　ほんと、あの演出は胸をつきました。


　ちなみに「想像するとどきどきする気がする」二番目は、シャークアイかなーと思う。
　未だにアルスとの関係がよく分かんないんだけど。結局何なの。先祖なの。父親なの。
　確かめるための二週目は今ユバールの手前でストップ中。進めるのがつらいので。



　キーファって英雄志向なんだな。こういう言い方はどちらかといえばマイナスイメージなんだけど、無責任で自己中心的で自分勝手。
　なのに、そうとも言い切れない葛藤。王子としての責務を捨てたくせに守り手としての責務は果たすんだ。残されたほうの辛さが分かるか、と問うにも、それは残されたほうの勝手な言い分だとも言えるし。国民に愛されるからには愛されるほどの良さがあるんだ。
　英雄志向ともいえるし、英雄には拘らないともみえる。自分にしかできない道を歩みたかっただけ。一方アルスは家族を残して広い海原に出る将来を歩むけど、船乗りってのはいずれ港に帰るものだっていう。

　なんだかんだ自分がなに言いたいのかよく分かんないけど、とにかくドラクエの中で好きキャラ上位のほうに位置するのがキーファなのである。あれだな、「よくも置いて行ってくれたわね！」っていう恨み言なんだな、結局。